CCR研究会の設立目的とは

設立目的

産業界から排出されるカーボンをキャリアとして
再生可能エネルギー由来水素と組み合わせた代替エネルギーを提供することで、
化石燃料の使用量削減に実効的なカーボンニュートラルの対策を提案するとともに、
2050年に向けた新たなエネルギー供給システムの構築に寄与することを目指します。

産業界から排出されるCO2の回収技術や、再生可能エネルギーを利用し生産される水素を組み合わせた代替エネルギー製造技術等の確立について検討を進めるとともに、これらの技術を用いる社会的意義の定量化・情報発信を行います。

[図]エネルギー転換
[図]エネルギー消費量

一方、エネルギー消費全体において電気エネルギーの消費が40%、熱エネルギーの消費が60%であることを鑑みると、熱エネルギーを発生させる燃料が今後も必要であります。風力、太陽光に代表される再生可能エネルギーは、現在の技術では大部分は電気エネルギーの形でしか得られないことから、再生可能エネルギーを用いて燃料を製造する方法を確立することができれば、画期的な技術となります。

そこで、国立研究開発法人産業技術総合研究所、日立造船株式会社、日揮株式会社、国際石油開発帝石株式会社、株式会社エックス都市研究所 等は、2016年11月、産業界から排出されるCO2と、再生可能エネルギーを利用し生産される水素を組み合わせた代替エネルギーを提供することにより、化石燃料の使用量削減に実効的なカーボンニュートラルを目的としたCCR(Carbon Capture & Reuse)研究会を設立しました。